
採用面接ってメチャメチャ緊張しますよね?
志望動機や転職理由を考えるのも精いっぱいなのに、極限状態で受ける20分間の面接では徹夜で覚えた志望動機さえ一瞬で真っ白になってしまいます。
僕も極度に緊張する人なので偉そうなことは言えませんが、どのタイミングでどういうことが起こるか事前に知っておくだけで緊張はある程度は和らぎます。
面接の進行ってある程度形が決まっているから、後は企業が望む人物を演じてしまえばイイんですよね。
では、順番に見ていきましょう。
もくじ
面接会場への到着は早すぎず遅すぎないのがポイント
ますは絶対に遅れないよう面接会場にたどり着くのが第一目標ですよね。
5分から10分前に到着するのが基本と言われていますが、私は常に15分から20分ほど前には到着して汗を整えています。
当の本人が気づくことはありませんが、夏場の汗の匂いは狭い面接会場の中で凶器と化します。
特に汗かきでない転職者も、極度の緊張状態に置かれれば汗が噴き出してくるので、早めに到着してクールダウンを心掛けてくださいね。
間違っても、近隣の路上で(電子)タバコを吸ったりしないでくださいね。
介護施設は防犯カメラが縦横無尽に張り巡らされていますから、見られている可能性もなきにしもあらずです。
無事に面接会場入り出来たら、案内に従って控室か面接会場に入ってください。
その際、指示されなくてもスマホの電源はオフですよ?
最近、常識テストの間にこっそりスマホを使って模範解答を探す転職希望者が増えたのは非常に残念な点ですね。
バレなければいいと考えるのではなく、点数が低くても正直に行く気持ちが必要なんですが。
入室したら、カバンは椅子ではなく床におき、コート類を羽織っている場合は脱いで片手で持って面接官を待ちましょう。
案内係に「荷物は椅子に置いてください」と言われても絶対に従わないでくださいね。
案内係がイイと言っても、面接担当官が許可していない場合があります。
私もしょっちゅう「おや?この転職者は常識に欠けるな」と思ってしまうので、面接担当官から直接指示があるまでは椅子には置かないのがポイントです。
面接の本番では企業の望む人物になりきるのが重要
企業それぞれで面接のやり方は違いますが、面接の流れと質問される事項はある程度決まっていますから、対策が取りやすいと言えます。
面接官が入ってきたら、起立して椅子の右側に少しズレ、「一ノ瀬です、本日はお忙しい中よろしくお願いします。」と45度の角度でお辞儀。
その数秒後に、面接担当者から「どうぞおかけください」と指示されますから、それを聞いて初めて着席しましょう。
面接で一番大切なものは最初の5分です。
最初の5分間で全てが決定付けられますから、ここでのやり取りに全神経を集中してください。
最初の5分で転職者に対する印象が固まり、その際、対人印象の半分以上が外見からイメージづけられます。
STEP01:自己紹介
まずは好感の持てる身だしなみを心掛けてください。
服装の乱れは言うまでもありませんが、髪の乱れ、髪や肩にフケが溜まっていないか、女性はストッキングが伝線していないか面接会場に到達前に確認しておくべき。
意外にも気付かないのが昼食時食べたものの匂いが残っている場合。
汗の匂いと同じで狭い面接会場内では凶器となり得、不快ですから、昼食を食べた場合は駅や商業施設のトイレで歯を磨いて面接に挑んでください。
面接開始直後はどうしても緊張しがちですから、時事ネタや話題のニュースで場を和ませようとする面接官が多いですね。
でもこの時既に面接は始まっていますから、回答には十分に気を付けてくださいね。
あくまで軽く回答するのがポイントで、決して熱く語らぬようお願いします。
場が和んできたところで、「呼吸が整ったら軽い自己紹介をお願いします」と言われるので、1分ほどで編集した自己紹介を語ってください。
このとき重要なのが話すトーンと姿勢です。
普段は猫背でも構いませんが、面接中は姿勢を最大限伸ばして背筋を張り詰めておきましょう。手は握りこぶしで軽くひざの上に置いておきましょう。
STEP02:志望動機
書類作成時に説明しましたが、採用担当者が志望動機を聞く質問意図は、「なぜ当社を選んだのか?」です。
恋愛でいえば、「なぜ私のことが好きなのか?」ですから、「私があなたのことが好きになった理由」を具体例を交えて答えればイイだけ。
志望動機パートは面接で大切な最初の5分に間違いなく含まれていますから、この志望動機さえ明確に答えることができればあなたの印象は、企業が望む人物像そのものになり得ます。
この質問意図がよく分かっていない転職者が多いのですが、答えるべきは企業が求めている人物像のみ。
その人物像自体も、募集要項に書いてありますから、その通りの人物像を演じ切れば面接はほとんど攻略完了です。
STEP03:転職理由
転職理由は、人間関係か待遇への不満がホンネ。
でも、ホンネを語ってしまうと確実に落とされますから、ここは面接対策と思ってタテマエの転職理由を作文しておいてください。
私みたいに「ぶっちゃけトークで行きましょう」って意地悪なこと言う面接官もいますが、トラップに引っかかって「実は人間関係が最悪で…」と人生相談を始めるようではダメです。
基本的には、人間関係・待遇に不満以外のキャリアアップに紐付けて答えてしまうのが簡単ですが、40代50代になると使えないのが残念なところ。
では40代50代はどうしたらいいのか?
それはステージ替えという考え方でイイと思うんですよ。
「これまで現場でバリバリ経験を積んで成長したけれども、前職では満足のいく領域に達することができなかった。管理業務的な仕事も嫌いじゃないが、自分としてはまだまだ経験を積んで成長したい」なんとなくそれっぽいですよね?
転職理由はどうしても後ろ向きになりがちですから、何を聞かれても最終的には前向きな理由に行き着くよう練習しておきましょう。

これはトラップ質問ですよ。
STEP04:強み弱み
強み弱みも答えにくい質問ですが、自分を客観視できているか?この職場で一緒に頑張っていける人物なのか?が分かるため重要質問のひとつです。
基本的に僕たち面接官は、応募書類が盛り盛の書類なのは十分承知の上で、性格診断テストを導入するんですよね。
応募書類からでは見えない隠れた性格とか裏の顔が垣間見れて、転職者がアピールする強みがウソだって分かっちゃうんですよね?
そうならないためにも、僕はリクナビNEXTのグッドポイント診断fa-external-linkをお勧めします。
リクナビNEXTのグッドポイント診断は、企業が導入している性格診断テストとほぼ同じ仕組みですから、グッドポイント診断fa-external-linkで出された強みを自分の強みとしてアピールすることで、性格診断テストと整合性が保てます。

STEP05:逆質問
自己紹介から、志望動機・転職理由と続き、強み弱みで大きなヤマは越しましたね
。最後に不安に思っていることや、面接のやり取りで分からなかったことを質問できるのが逆質問タイムです。
実は、この逆質問も合否の大きく影響を及ぼすパートのひとつなんですよね。
この「最後に何か質問はありますか?」の質問意図は、志望動機と連動していて「最後にアピールすることはありませんか?」と聞いているのです。
ある意味、最後の最後で逆転一発ホームランを打てるチャンスでもありますから、少し調べれば分かる企業情報や、入社条件なんて聞いてる場合じゃありませんよ?
STEP06:条件交渉
待ちに待ったお給料の話ですね。
パターンとしては面接が始まる前に条件を告知してくる場合と、面接の終盤に行われる2つのパターンが主流。
これを聞きたいがために、難解な志望動機や転職理由を考えてここまでやってきたんです。
1秒でも早く確約を取りたい気持ちも分からんでもありませんが、面接中に確認する必要は全くありません。
確かにお給料などの雇用条件はしっかり確認しておかなければ、後々大変なことに繋がる恐れがあります。
「希望の年収額を教えてください」の質問意図は、単純に転職者がどれぐらいの給料を望んでいるの聞きたいだけですが、ここで正直に答えてしまうとグッと内定する確率が下がってしまいます。
ホンネの本気で希望年収を400万円だと伝えたと仮定しましょう。
実は企業が想定している年収額が350万円であったなら、あなたは確実にお見送りです。
逆にサバを読んで300万円と答えた場合、採用される確率は一気に上がりますが後々の条件交渉は絶望的です。
単価を下げる交渉は簡単ですが、単価を上げる交渉は非常に難しいんで、面接中に提示された条件は鵜呑みにしておいて、内定を勝ち取った後に交渉するスタイルに変えるべきですね。

「御社の規定に従います」と答えておくのが無難です。
気を抜かないで!退室後も面接は続き見られている
逆質問やトラップの条件の話が終わったら、いよいよ面接も終盤ですな。
退室から面接会場を後にするまでが面接ですから、絶対に気を抜かないように!
終盤の質問タイムが一段落したら、面接担当者から「本日の面接はこれで終わり」の一言がありますから、ひと呼吸おいた後に起立して椅子の右側にズレて「本日はお忙しい中ありがとうございました」と一礼するのがマナー。
退室時にドアまで近づいたらもう一礼してドアを開け退室。
この時も、ドアは静かに開けて静かに閉めるべき。最後の最後まで緊張しておきましょう。
別のパターンとして、面接担当官自らドアを開けてくれエントランスまで見送ってくれるパターンや、そのまま施設案内に入るパターンもありますが、歩く際は面接官の歩調に合わせてくださいね。
遅すぎても早すぎてもダメだし、この瞬間もあなたの行動は見られています。
面接会場から退室後は速やかに最寄りの駅へと向かいましょう。
到着時と同じく間違っても、近隣の路上でタバコを吸ったりしないでくださいね。もう何人も目撃して不採用にしていますから。

介護面接では企業が望む人物像を演じ切ることが最も重要

- 面接会場への到着は15分前がベスト
- 企業の望む人物像になりきることが重要
- 条件交渉は内定後に取っておくべし
- 面接後は速やかに会場を離れよう!

