
こんにちは!ケアマネージャーのすみれです!
小規模多機能型居宅介護から、ケアマネージャー合格を機にまた別の職種へと転職になりました。
これまでとは違った環境での仕事が始まり、ちょっと辛かった体験談をお話しておきます。
もくじ
先輩ケアマネが付きっ切りで業務を教えてくれる毎日
小規模多機能型居宅介護から、居宅介護支援事業所のケアマネージャーへの転職が叶った私。
今までとは違い、介護業務ではなく相談や調整業務が主体になりました。
これまでの介護現場での経験で、介護保険の流れはある程度理解はしていましたが、ケアマネージャー業務は全くの未経験。
「まだまだ知識不足だなぁ。」と感じることが多かったなぁ。
未経験の不安もありましたが、先輩がマンツーマンで付いてくださり業務の流れを伝授して下さる毎日。小さな会社でしたので堅苦しい事はなく、私のペースに合わせ仕事を一緒に進めてくれるありがたすぎる環境ですよ。
まず利用者様の情報を1人ずつ確認し、初回のご挨拶へ伺いました。
お客様にとっては未経験であってもベテランでも、ケアマネージャーであることには変わりありません。
未経験を理由にして、利用者様が不安にならないように努めなければなりません。
担当する地域の地域包括支援センターや、病院のソーシャルワーカーに挨拶に行き名前と顔を覚えていただけるよう営業努力。
生保レディ時代に培った営業スマイルが、ここでは強烈に活かせます。
飛び込み営業は生保レディ時代に散々経験して来たので苦にならず、しかも生保の営業と違って嫌な顔をされることはありません。
アポイントなしで企業に飛び込んで行き、話をする経験は慣れいますから、生保レディやっていて良かったなぁ。なんて思っちゃう。
地域包括支援センターや病院は連携を取る頻度が高いので、少しずつ信頼を得る作戦で、月に一度は必ず訪問するようにしました。
そうすることで、徐々にではありますが新規のお客様を紹介していただけるようになりました。


突然先輩ケアマネが退職して職場の管理者になった私
ケアマネージャーに転職し、2ヵ月が経った私。
ケアマネージャーの業務は、1ヵ月のサイクルで行う流れがあります。その流れを2回経験してホッとした3ヵ月目の出来事です。
今まで教えてくださった先輩ケアマネージャーが突然退職。あまりにも突然すぎて私はビックリです。
事業所に残されたケアマネージャーは私が1人。必然的に私は管理者としてこの事業所で働く流れに逆らうこともできません。
管理者になるには経験が浅過ぎますが、弱音を吐いてもいられずやるしかありません。
これまでに働いた施設では、必ず職場に誰かがいます。わからないことがあれば、周りに確認し聞きながら仕事を進めることができました。
しかし、この事業所には私1人しかいません。
たまたまそんな状況を知った他の事業所の職員が、色々と相談に乗ってくれて分からない事は教えて下さり、一緒に解決して下さいました。
これほど人にありがたみを感じたことはありませんよ。
だって、自分の業務を抱えながら私につきっきりで教えてくださったんですから。
1人で好きなようできる仕事は、自分のペースで仕事を進めることができますが、責任と不安は大きいですよね。
間違った事柄も誰からも注意がないので、ミスをして初めて気づきます。失敗して恥をかきながら仕事を覚えていくスタイルです。
そんな未熟な私は、利用者様や他のサービス事業所へ迷惑をかけてしまったこともありました。「こんなはずじゃなかった」と悔やんだ日もありました。
そんな私ですが、やはり支えになって下さってたのは、利用者様の温かい存在。
どんな状況下でも、利用者様のために頑張る気持ちが湧くんですよね。人から必要とされている使命感もあります。利用者様への情の深さは私誰にも負けません。


孤立しないため地域の研修会に参加するケアマネの私
このままじゃ孤立してしまうと焦った私は、地域で行なっている研修や外部の研修に積極的に参加するようになりました。
他事業所のケアマネージャーとも交流し、情報収集や制度に置いて行かれないように仕事を進めるスタイルが確立。
ケアマネージャーには利用者様のプランを立てる他にも、給付管理という請求業務があるのですが、独り立ちして覚えるまで専門の方に来ていただき請求業務を教わりました。
その他の一連のケアマネージャー業務や、ケアプランの立て方は研修で学んだり実践をしながら覚えていきました。
利用者様の持っている能力を生かしつつ、出来ない所や足りない所を支える、残りの人生をどう過ごしたいのかを最大限引き出してプランニングするように心がけるのが私のスタイル。
自分の立てた計画に沿ってヘルパーや看護師などのサービスが動きます。
その計画が間違っていれば、命に影響を及ぼしかねません。
当時の利用者様は20人でしたが、20人分の24時間の生活を考えるのでプレッシャーは大きいです。
でも、目標が達成できたりサービスの効果が現れた際は、喜びは大きくケアマネージャーとしてのやりがいを感じる一場面でもありますよね?
業務を管理する上で、来月のこと、その先のことまで予定を立てて考えていくとあっという間に月日が過ぎていきました。

こんなにも重大だなんて考えていなかったよ。

でも実際は、多くの命がかかった数字なんだよ。
場数を踏んで効率的に動けるようになったケアマネの私
先輩ケアマネージャーの突然の退職から、嫌でも独り立ちしなければならない状況に追い込まれた私は、死に物狂いでケアマネージャー業務をこなす毎日。
先輩が消えた頃は、めちゃくちゃ不安になることが多かった私ではありますが、1人になったおかげで場数を踏んだ私。
逆に力がついて、1人だと仕事を自分でコントロールしやすく働きやすくなった事にも気づきました。
スケジュールも組みやすいですね。
ケアマネージャに夜勤はなく日勤が中心なので、体力的には衰えていっても働く事は可能です。
実際ケアマネージャーの平均年齢は高いですし、70代で頑張っておられる方もいらっしゃいます。
それぞれの生き方や価値観も違う利用者様へ最適なプランニングをするには、ケアマネージャーの人間力も絶対必要です。
ケアマネージャー自身の人生経験や視野の広さが活かせる仕事だと、仕事を実践していく上で気づきました。
年齢を重ねるたび味が増す仕事でもあります。
困難なケースを担当することになった時は、正直なところ気苦労が多いです。
時間構わず電話を掛けてくる方だったり、サービスの必要性があるのにすごく拒否感が強い方、精神的に病のある方、私自身もその利用者様と関わりながら成長でき、解決に結びついた時は喜びや達成感もものすごく大きい。
ケアマネージャーから転職し不満があった時期もありましたが、その都度乗り越えて、ケアマネージャーを続けることができているすみれでした。
私がケアマネになったら突然先輩が退職して辛かった話

- 先輩ケアマネがマンツーマンで仕事を教えてくれた
- 優しい先輩が突然退職して管理者になってしまった私
- 孤立しないよう地域のケアマネと横の繋がり
- やるしかない環境のお陰で離れするのが早かった

