
初めまして、すみれの介護転職支援.com管理人の一ノ瀬と申します。
現在、兵庫県下にある老人ホームで介護施設職員をやっております。
僕と介護業界との出会いは、今から遡ること8年前。
リーマンショックの影響で勤めていた工場が消滅して、40代でリストラされ否応なしに転職を強いられました。

もくじ
リーマンショックでリストラされ所縁のない介護業界へ
40代での転職活動は、熾烈を極めました。
探せども探せども転職先が見つからない。
やっと求人にたどり着けたと思ったら今度は書類選考に全然通過できない。
もう正社員での転職は諦めかけていた頃、とある転職エージェントに出会いました。
そこで出会ったのが僕の恩人のキャリアコンサルタント。
彼とは何故かなにかと馬が合いました。
複数の転職先を紹介してくれただけでなく、模擬面接や面接でのアピール方法、更には転職に関係のない人生相談にまで乗ってくれ、世の中捨てたもんじゃないなと思わせてくれた人物。
そんなお世話になった転職エージェントの社長さんに、「介護業界はまだまだ人手不足、一ノ瀬君の実力ならきっと頑張れるよ!」と後押ししていただき、未経験ではありましたが、老人ホームの労務担当兼苦情処理係として入職。
入職当初は、価値観の違いからか介護士や看護師達とひと悶着あって、何度辞めようかと思ったことか…。
そういう、なんやかんやがありながら本日まで在籍できています。
直接処遇職でない僕らは基本、縁の下の力持ち。
直接処遇職は介護サービスを提供する職員のことを指す
直接処遇職とは、要介護者や要支援者に対して介護サービスを提供する、いわゆる現場職。
具体的にいういと、介護職・看護職・機能訓練指導員・ケアマネージャー(介護支援専門員)、生活相談員のみとされている。
よって僕達のような事務職員や、栄養士、調理師の間接処遇職はどちらかというと、ヒエラルキーの下の方に位置する存在。
また、自立者に対して一時的な介護やその他日常生活上必要な援助を行う場合も、直接処遇職が対応するのが建前。
でも、実際は「自立者は事務所が対応してね♪」って構図です。
こういう構図があるから、僕らは自立のご入居者様と交流できているわけで、これはある意味感謝です。
あと結構な確率で、力仕事とパソコンを使った資料作りには駆り出されますね。
業界未経験の私は色々とカルチャーショックを受ける
親戚が大阪府下で介護事業を展開しており、「介護業界は人間関係が最悪だから、一ノ瀬君には絶対に合わないよ」とアドバイスを受けていたので、入職当時は少々ビビッていた僕。
確かに、現場の介護士や看護師はキツい人が多いと感じることが多かったですが、それは何より入居者様達の命を預かる現場だからだと改めて認識。
「なるほどなぁ」と理解できたところで、現場を預かる20代の女性主任さんや若手の介護士達とも打ち解けることが出来ました。
もちろん、同世代の40代50代のベテラン介護士さん達もキツい性格の人はいるものの、特に介護に関しては熱く、高い志を持った方々ばかりで安心しました。

様々な「ありえへん」を経験し業界で強くなっていく私
職員以外に驚いたことは、本当にたくさんあります。
その中でも私が特に驚いたこと。
転職回数が多くても絶対に失業しない介護職
労務兼採用担当として入職した私ですが、当初は介護職の転職回数の多さにビックリ。
転職エージェントから紹介を受ける介護職の多くが、履歴書に書ききれない職歴を持ってて、この業界ではこれが普通なんですよね。
介護職の資格を持っている施設長曰く、「この業界では何回転職しても通算されるから問題ないんだよ」と。
低い年収を補うために様々な副業が流行っている
もうひとつ強烈に驚いたのが、副業が普通にまかり通っていること。
介護士や夜専職員だけでなく、我々と同じく直接処遇ではない職員に至るまで常に職場では副業の話題が飛び交っているんです。
私が入職当初、介護職と大揉めしたのが「副業の勧誘を職場でするんじゃない!!」と安っぽい正義感で怒鳴りつけたことが原因。
後日、副所長に「ネットビジネスは誰でも儲かるから、一ノ瀬もどうや?」って言われた日には、膝から崩れ落ちそうになりました。
これが普通なんやねって何度もショックを受けながら強くなっていく僕。


仕事をしているだけで「ありがとう」と感謝される職場
僕達、間接処遇職員は基本的に介護に携わることは許されていませんが、ホームで一定時間過ごすからには現場に遭遇。
基本的に僕達は、自立のご入居者様達の対応に当たることが多く、お部屋まで荷物を運んだり、タンスの上の衣装ケースを降ろしたり、スマホの使い方をお教えしたり、こんな些細なサポートをするだけで感謝されるんです。
些細なサポートしただけでも「ありがとうね」と感謝される。
僕は、20年間製造業の社会人生活の中で揉まれてきましたが、他に感謝される仕事がありますか?ハッキリ言ってこんな心地よい仕事は他にはありませんよ。
私がハマってしまった原点は、ここにあるのです。
対お客様と従業員の関係なのに、孫や本当の息子のように可愛がってくれる。
「私達が逝くまでサポートお願いね」と言われ、何度トイレの中で男泣きしたことか。


サイト管理人自己紹介まとめ

- リーマンショックでリストラされ介護業界へ
- 介護職や看護師はキツいが、命を預かる職場だから当然
- 介護職は転職回数が多くて当然
- 様々な副業が流行っている
- 辛いこともあるけどご入居者様からの「ありがとう」が栄養ドリンク