介護業界には毎年様々な職歴を持つ転職者がやってきます。

元自衛官、元警察官などの公務員をはじめ、左官工や内装工、私のように普通のサラリーマンもいれば、元ホストなどのお水系、元ニートなんてのもいるから面白い。

一般的に、未経験の職種へのキャリアチェンジは、かなり難易度が高いんですが介護業界は事情が異なります。外国人を採用したり、介護ロボットを導入すると真剣に考えている業界ですから、よっぽどの事情がない限り、採用を見送られることはありません。

でも、志望動機を考えるのってメチャメチャ面倒ですよね?でも実は、志望動機は採用要項に書かれている人物像に当てはめれば完了なんです。

なぜ当社を選んだか答えられれば採用される志望動機

介護業界の中途採用において、絶対落とされない確証があるからって、志望動機を適当に答える方もいらっしゃいますが、あまりにも社会人としての態度が悪いと落とされます。

私も何人か落としましたから。

かなりの確率で遭遇するのが「他が決まらなかったから、仕方なく介護職」というトンデモ理由。

中途採用だけでなく、この言葉を吐く新卒者は多いですね。温厚なうちの管理職達もこれには毎回呆れています。

強みだったり転職理由は、過去のあなた基準で作れますから、さほど苦労はしません。グッドポイント診断に任せてしまえば、機械的に答えをだしてくれますが志望動機となると話は別です。

志望動機は、入社してからのあなた基準ですから答えが曖昧になって当然ですし、基本的に誰の助けを借りることができませんから、トンデモ志望動機が飛び出すのです。

ただ介護業界でスタンダードになりつつある、転職エージェントに丸投げすれば私たちが好みそうな志望動機を作ってくれますから、キャリアコンサルタントと二人三脚で創造するのも手です。

志望動機は、なぜ当社を選んだのか?が問われており、一方の転職者は採用されるために志望動機をアピール。

面接はお見合いに例えられることが多いのですが、いわゆる相思相愛じゃないとダメってことになりますよね?

他の人じゃなく私が好きな理由を具体的にアピールすれば、そこで合格点なのですが、「他社に比べて待遇が良さそうだった」とか「自宅からの距離が近かった」ってトンデモ発言が飛び出してしまう。

ええ、パートやアルバイトであれば、そういう答えでも問題ありませんが、仮にも正社員での採用です。

なぜ私の事が好きなの?って聞いてるのに、あなたが他の人に比べてやさしそうだったって回答では、言葉のキャッチボールが成り立っていません。

なぜ当社を選んだかのアピールは募集要項を読むだけ

片思いの場合は別として、相思相愛になればお互いのことをもっと知りたいもっと理解したいって考えるじゃないですか?

少しでも相手のことを知って理解して、自分を相手の理想像に近づけようとする、まさにこの行為が面接なんですよね。

介護業界は深刻な人手不足で、ホームページを介した直接求人も盛んですから、それぞれの施設が様々な工夫を凝らしている。

うちのホームでも、若手を猛アピールした年は若手ばかり集まりましたし、違う年にはママさん中心にアピールしたところ、見事ママさん介護士が勢ぞろい。

ですから、応募したい施設のホームページを見れば大方どんな人物像を求めているのか分かりますし、介護のお仕事で要求される人柄は決まっています。

ただ、表面的なふわふわした情報を頼りに志望動機を作ると、少し薄い印象を受けるので気を付けてください。

俗にいう、「御社の経営方針に共感した」とか、「御社の社会貢献する様に感動して」ってヤツです。

こういう曖昧な志望動機を繰り出されると、面接官からどの辺りに共感したのか?感動したのか?と突っ込みが入りますが、まともに答えられる転職者は少ないですね。

さすがに施設で提供しているサービスを受けることはできず、難しいところではありますが、やはり募集要項どおりの人物像になりきるのが、間違いがなく済みます。

介護転職で落とされる志望動機は御社の理念に共感した

正社員の採用の場合、待遇が良かった、理念や社会貢献に感動した、未経験ですから新卒者に戻った気持ちで、などの志望動機は代表的なNGワードです。

介護業界は人手不足で猫の手も借りたい状態ですから、一見どんな志望動機でも採用されると思われがちですが、条件の良い施設は倍率も相当ですから、書類選考の時点でお見送りです。

うちの施設は、ボーナスはおろか退職金制度もありませんから、応募してきてくれただけでもありがたい。

全員採用してあげたい気持ちはあるのですが、さすがに「未経験で勉強する気もないから全部教えてくれ」って言われると、他の施設で経験を積んでから出直してくださいとなる。

未経験であれ、これまでの経験と介護職の接点を探し出してアピールする必要がありますよね?

私自身、介護職ではなく介護施設の総務人事職への応募でしたが、総務職と介護職の共通点を猛アピールしましたよ。いやらしいと言われることもありますが、介護保険法について学んでいる様もアピール。

介護業界においては、学ぶ姿勢は大切なんですよね。

待遇に惹かれた

うちの施設に来て「待遇に惹かれた」と言われても、ボーナスも退職金も出ないんです。どこかの施設と間違っていませんか?って思ってしまう。

20代30代に多いのが、「近所だった」とか「地元に貢献する御社に惹かれた」系の志望動機も、別にうちじゃなくても良くね?ちょっと介護ナメすぎじゃないですか?って面接官の心証を悪くするNGワードですね。

他の職種と同じく待遇について聞かれたら「御社の規定に従います」とか「貢献してから交渉します」と言っておけば問題ないのですが、あからさまに「手取りは30万円欲しいです」なんて、希望欄に書いているようでは一生書類選考には通りませんよ。

社会貢献度に感動した

介護施設であれば、少なからず社会貢献はしています。

そこを狙って「共感した」「感動した」を連呼される方が多いのですが、抽象的すぎて何に感動したのか分かりません。

私自身、「社のホスピタリティ精神に則って」の部分にはいささか疑問を呈しているんです。だから、この志望動機を持ち出すなら、具体性にこだわってとことんアピールしてほしい。

分からないから教えてくれ

介護の世界は、未経験であっても、志望動機がイマイチでも、学ぶ姿勢が評価できれば採用されることが多いです。

逆に「未経験だから、初任者研修も会社持ちで受けさせてもらえる」「学ぶのは現場に入ってからでもいい」って態度の転職者は敬遠します。

様々な職種があつまる介護業界ですが、様々な人種が集まることでも有名。初任者研修を取らせた瞬間に別の施設に転職していく猛者もいるんです。

どんだけーって叫びそうになる一方、元ヤンキーとか元暴走族って逆に高齢者には優しくなれるんですよね。今まで彼ら彼女らを色眼鏡で見てきた自分を反省しています。

中途採用であれば、これまでの経験とスキルを何らかの形で活かせますから、「前職での経験を活かして、入社するまでに必要な知識を身につけておきます」と答えるべき。

介護転職の志望動機を正しく伝えるには堂々と話すだけ

介護業界へ未経験で転職する際は、これまでの経験とスキルと、応募企業でしかなしえないキャリアの実現をアピールしましょう。

書類選考の段階で志望動機はある程度精査されています。つまり、面接官はあなたの経歴に多少なりとも興味を抱いていますので、面接で堂々と志望動機を語りましょう。

志望動機は履歴書に書いてあるじゃないかと不貞腐れる中高年がいらっしゃいますが、全ての面接官が応募書類に目を通しているわけではありません。

私の職場では、総務、人事職それぞれは事前に書類に目を通していますが、介護長、介護主任は面接当日に初めて書類に目を通します。

面接の場で改めて志望動機を聞くのは、本人の口から志望動機をアピールさせて違和感がないかどうか見極めるためです。

志望動機は完璧なんだけど、話すそぶりがソワソワして落ち着きがない。他人にはやさしくなれると言ってみたり、他人には厳しいほうだと話が二転三転する。

求められている人物になりきる

理念や社会貢献に感動した系の薄っぺらい志望動機は、面接官に見破られてしまいますから、ここはやはり求められている人物像になりきる作戦がベスト

転職活動中だけで構いませんから、求められている人物像を演じ切ってください。

志望動機の中で一番重要なのが、「何故うちを選んだのか?」ですから、あなたがそう望んだからと答えるだけです。

応募要項を読めば、求められている人物像は容易に把握できます。

ですから、あなたの志望動機から企業が求めている人物像になりきるのではなく、企業が求めている人物像にあなたを近づけていけばいい。

「セコっ」って言われますが、これが最も効率的でボロが出ない裏技です。

過去の職歴がいかに役立つか

未経験で採用されたとしても、貢献できるポイントはいくらでもあります。

営業職は高齢者との接点がない職種に見えますが、「お客様との会話を大切にして、数字を上げることよりも、お客様に寄り添う営業スタイルを貫いた」とアピールすれば接点が出来上がります。

私自身は、「ご高齢者との接点はなかったが、総務職として新入社員が会社という家族の一員になれるよう努めてきた」とアピールしましたから、これもある意味正解ですよね?

言い出すとキリがありませんが、人にやさしくなれる系の接点は必ずあります。

自分の言葉で実際のエピソードを交える

志望動機も話すそぶりも完璧なのに、ネットに掲載されている志望動機をまるまる写してしまう転職者は、即刻辞めたほうがいいですね。

ネットや書籍に載っている志望動機は、どちらかと言えば模範解答です。

自分では「このフレーズは使える」と考えるでしょうが、書類選考を通過できても面接でちぐはぐ感がハンパない状態に陥ります。

転職攻略本に載っている人物像になりきるのではなく、企業が求めている人物像になりきりましょう。

未経験から介護への転職志望動機は望まれる人物像です

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