
介護職のイメージってメッチャ定着していますよね?
僕も、元同僚から「介護の仕事って大変でしょ?」って聞かれることがあるんですが、現場職でないので本当の辛さを知りません。
ゴメンナサイ、傍から傍観しているだけの僕ですが、今日は介護職のお仕事についてスポットを当ててみましょう!
もくじ
介護の仕事内容は現場職による介助のイメージが強い
介護と聞いてまず人が想像するのが、高齢者の身の回りのお世話ですよね?
介護のお仕事って沢山あって、一概にこれ!!と言いきることはできませんが、一般的に重ねるとともに体力や身体機能が落ちた高齢者や、心身に障害がある人に対して生活のお世話をすることとされています。
これらのサポートは、介護職とか介護士と呼ばれる専門職が行う、いわゆる現場職ですが、この他にも介護サービスに関するプロフェッショナルのケアマネージャー(介護支援専門員)や、ご入居者様の命を預かる責任者である施設長も含まれています。
施設長は現場職ではないものの、現場職や間接部門である僕らへ総合的な指示を出す重要な役回り。
施設長・副施設長ともにケアマネ・介護福祉士の資格はもちろんのこと、介護系の資格を色々持っている人が多いですね。
介護職の仕事内容は、食事や着替え、入浴のお手伝いのいわゆる身体介護や、料理洗濯掃除のいわゆる生活支援に大別することができますが、身体介護は有資格者でないと基本的に行うことができません。

ただし、場合によっては資格を有しないヘルパーが働ける施設もたくさん存在します。
例えば、ご利用者様が通ってきて、軽い運動やリハビリ、レクリエーションを楽しむ場である通所施設。
一般的に自分で動け介護度が低いご利用者様が多いことから、介護初心者向けの施設と言われることもあります。
介護の仕事に就くメリットはしっかりしたキャリアパス
介護のお仕事をするうえでの最大のメリットは、キャリアパスがしっかりしていること。
経験を積んで資格を取れば、ほぼ確実にキャリアアップできる仕組みが嬉しいところ。

僕らは就職氷河期世代と呼ばれ、出世したくても管理職のポスト自体が少ないから頭打ち。
一方の介護職は、頑張れば頑張っただけの喜びが味わえるし、希望すれば出世も可能。
他には割と簡単に補助金がもらるから、施設で経験を積んで新しい介護ビジネスを始める若者もいますね。
若いっていいな~と羨ましく思う瞬間でもあります。
また、正社員だけでなく、派遣社員やパート、夜勤専門スタッフなど様々な働き方を選択できるのもメリットと言ってよいでしょう。
常に人材不足が叫ばれている業界だけに、僕達中高年だけでなく、働く意欲のあるシニア層でも就労のチャンスがあるのがこの業界。
定年後も続けて働くことができる継続雇用制度を積極的に活用している職場もありますよね?

ブランク期間があっても、簡単に復職できるのも面白い所ですよね。
産休産後だけでなく、訳あって介護業界から遠のいていたとしても、ここはウエルカムで迎えてくれる温かい業界です。
介護の仕事をする上でのデメリットは対人業務での疲弊
そうはいうものの、介護のお仕事をする上でのデメリットもちゃんと話しておかなければならないでしょう。
キツイ・汚い・危険の3Kが示す介護職は、それなりのデメリットもあります。
体力勝負
ベットからの移乗や車いすの移乗はそれなりに体力を要す仕事ですから、体力がないと午前中でへばってしまうこともしばしば。
多くの介護職が、ヘルパーや初心者研修で基本的な移乗の仕方や、腰を痛めないマル秘テクニックを学んでいますから、負荷を最小限に抑えてはいるでしょうが、ゼロではありませんよね?
そのうえ、移乗させる相手は生きたご利用者様ですから、思ったように動いてくれないとイライラしたり、またご利用者様からの暴言や暴力を受けることがあります。
ここで無駄にストレスを抱え込んでしまえば、体力面だけでなく精神面まで削られていきます。
上手いことそらす方法を編み出しましょう!
利用者との関り
介護職はいわば接客業ですから、どうしても感情を持ったご利用者様との接触は避けられません。
しかも最初から対等ではない関係だから、ちょっとしたことで軋轢が生まれてしまうんですよね。
人って自分の体が思うように動かなくなった時、身近な人間についつい当たってしまう。
多くの場合が配偶者や子供ですが、時には介助する赤の他人である職員にも飛び火してお互いムっとしてしまう場面も多いですね。
また、コミュニケーション自体が取れないご利用者であれば、余計にフラストレーションが溜まりますよね?
この辺りはやはり、新人よりベテラン介護士が「上手いなぁ」と感心する場面によく遭遇しますね。
傾聴したり、なだめてみたりと、恰好だけはマネするんですけど上手くいかないものです。
僕達も研修で彼らや彼女らにテクニックを聞く機会がありますが、こればかりは一長一短では上手くいかないスキルのようです。
シフト勤務
工場で長年働いてきた僕からすれば、24時間シフト勤務は当たり前の世界ですが、やはり他人と同じように土日祝日に休みたいのは皆同じ。
大型の施設になるほど、組み合わせるシフトの数が増加。
日勤・夜勤・遅番・早番・深夜出勤が基本ですが、シフトの他に6時間勤務や4時間勤務も組み合わさるのが僕の職場。
現場職に言われるがままシフトを増やしていった結果、T勤とかP勤と呼ばれる勤務まで出始める始末。
シフトを管理する僕達は大変ですが、現場職にとっては逆に融通が利いている証拠ですから、働きやすい施設の証明でもあります。

大変と言われる介護が嫌になる本当の理由は人間関係
仕事柄、職場を去る職員には一つ質問をさせてもらっています。
建前ではなく、ホンネの辞める理由を聞かせてもらい統計を取っていて、もちろん答えたくなければ拒否ってもらえばイイでんすが、ほとんどの場合答えてくれるんですよね。
興味本位ってのもありますが、これは総務職についてからずっとやっている僕自身の儀式。
そこで見えてきたのはやはり、ホンネと建前では言ってることが全然違うってことです。
理由1:人間関係
建前がキャリアアップでも、ホンネは人間関係のパターン。
人間関係とひとことで言っても様々で、入居者が嫌い好きレベルの話から、ちょっとした従業員同士の価値観の違いまで様々。
僕らはロボットではありませんし、生まれも育ってきた環境も違う職員が一堂に介して働くんですから、軋轢が生まれてある意味当然なんですよね。
僕もどちらかといえばストレス耐性が低い人間なので、辛さは分かります。
我慢して我慢して、7ヶ月後に職場で涙が止まらなくなった短大生のケアも行ってきましたとも!
それでも、心が壊れるぐらいまで我慢するのは良くないので、さっさと転職して新しい環境を手に入れましょう!
理由2:体調不良
建前と本音がほぼ一致しているのが、この体調不良パターン。
僕自身、工場で現場職やっていた時に腰を痛めてかれこれもう20年以上腰痛に悩まされています。

同じように、介護職は腰を酷使する場面が多く慢性的なものになり果てはヘルニアになってしまうパターンが多いですね。
管理職・総務職としては労災を軽々しく認めるわけにいきませんから、そうならないためにも、初任者研修でしっかりと腰痛予防対策を学び、腰コルセットで自衛しておくべきですね。
介護のお仕事は本当に大変なのか採用職がみた結果
- 介護現場はきれいごとでは済まされない厳しさがある
- 頑張れば頑張っただけのキャリアパスが用意されている
- 扱う対象がモノではなく高齢者だから疲弊することが多い
- 仕事はキツいが退職理由のほとんどが人間関係