
資格を取得するのって夢がありますよね?
介護業界って確実に資格がキャリアアップに役立つ珍しい業界なんですが、資格を取得してちゃんと役に立つのか、給与アップに繋がるのか気になるところ。
特にいろいろ種類が増えすぎた介護事務の資格は、僕達でさえどれがどれだか分からなくなってしまいました。
今日はそんな介護事務のお仕事にスポットを当ててみましょう!
もくじ
気になる介護事務のお仕事はレセプトと付随する業務
介護事務の資格はよく耳にするけど、実際どんなお仕事を担当しているのか分かりませんよね?
介護事務とは、介護施設に勤務するいわば介護報酬請求業務のプロ。

実際働いている介護事務の多くが、受付業務や介護に関する諸手続きを担当しているんだけど、専門知識を求められるものの、資格がなくても十分こなせる場合がほとんど。
何故だかお分かりでしょうか?
ほとんどの場合、介護施設には専用の介護ソフトが導入されており、ソフトに提供した介護サービスを入力すれば自動的に点数計算される仕組み。

点数計算は非常に難解

最終的なチェックはケアマネが行いますが、この作業に求められるのはどちらかと言えばパソコンスキルです。
僕の職場に介護事務さんが2人いらっしゃいますが、そのうち1人は介護職から転身された大ベテラン。

じゃあ、取得する意味は全くないのかと言われればそうでもない。
資格を活かすなら介護職から転身した場合と転職活動時
僕達事務職が社会保険や経理を学ぶのと同じく、何かを学んで損することはありません。
介護保険は日本に住所を有する40歳以上の者は原則加入が義務付けられており、仕組みを知っていれば職場以外でも役に立つときは必ず来ます。
他にも介護事務の資格を取って役に立つシーンを考えてみましょう!
転職活動のアピールに活用
他業界から介護業界に転身する場合、介護職員初任者研修か介護事務の資格を取得しておけば、強烈なアピール材料にはなります。
ただ、取得したからといって内定率が上がるのか?と言われれば、ここは甚だ疑問。
でも、何もアピールできないよりかマシ程度に考えておいてくださいね。
僕も面接に挑むときには、突貫で「サルでも分かる介護業界」を読みまくりましたよ。

少しでも介護保険の基礎知識を頭に入れておいたおかげで、「レセプト手伝って!」と声がかかった時にすんなり入れましたから。
介護職からの転身時に活用
先ほども紹介しましたが、現場の介護職が何らかの事情のため、事務職として引き抜かれることは往々にして起こっています。
介護職から介護事務になった方の多くが、現場を理解しているからこそレセプト業務の飲み込みが超早い。
また大手であれば、全員に介護事務の資格の取得を促す施設もあるようです。

義務付けているらしい

なれないって施設もありますよ~
介護事務管理士の魅力は活躍できるフィールドが多い
話を元に戻そう!
介護事務の資格は多々あるけど、僕がおススメなのは介護事務管理士のみ。
介護事務管理士は、介護サービスを提供する職場で介護保険に関する請求をしたり、ケアマネの立てるケアプランのチェックなど補助的業務につくのが主な役目。
ただし、介護事務の仕事だけを与えられる職場は少なく、受付業務やご家族との連絡、その他職員の福利厚生事務も行う必要があるので、コミュニケーション能力は必要です。

勤怠の精査も兼用しています

介護事務をお願いしています。
介護事務管理士の活躍の場は老人ホームや訪問介護ステーションだけでなく、グループホームや居宅支援事業所、病院や損害保険会社に及びます。
他にも、医療事務と合わせて、一般のクリニックや保険請求機関でも活躍できるから将来有望な資格だよね?
介護事務管理士は他資格と違い認知度が非常に高く有利
どうやって取得するのか考える前に、その他の介護事務資格と比較検討してみましょう!
資格には、国家資格・公的資格・民間資格の3種類があることはご存じでしょうか?
難易度的にも国家資格が一番難しく数的にも少なく、取得できる資格は1,000以上あると言われている日本では、資格大国とも呼ばれているよね。
資格を取得する上でのセオリーは、なるべく上位の資格を受けることと知名度が高い資格を狙うこと。


残念なことに、介護事務の資格は全て民間資格。
僕が知っているだけで、介護事務に関する資格が7つ存在するんだけど、ここまで色々な団体が好き勝手に介護事務資格を創設しているのも珍しいと思うんだよね。
しかも聞いたことがない運営団体が大々的に「将来役に立つ資格」としてキャンペーンを展開しているから、コロッと騙されてしまいます。
知名度が高いものからハッキリ言って無名の資格まであるから、取得の際は気を付けよう!
今の日本でそれなりに知名度があるのは、介護事務管理士かケアクラークのどちらかではないでしょうか?
資格名 | 資格知名度 | 運営団体 | 団体知名度 | 総評 |
介護事務管理士 | 高 | 技能認定振興協会(JSMA) | 高 | ◎ |
介護事務実務士 | 低 | 医療福祉情報実務能力協会 | 低 | △ |
ケアクラーク | 中 | 日本医療教育財団 | 中 | 〇 |
介護保険事務士 | 低 | つしま医療福祉研究財団 | 低 | △ |
介護保険事務管理士 | 低 | 日本病院管理教育協会 | 低 | △ |
介護報酬請求事務技能検定試験 | 低 | 日本医療事務協会 | 高 | △ |
介護管理専門秘書検定試験 | 低 | 日本能力開発推進協会 | 中 | △ |
しかも、介護事務管理士とケアクラークは内容が似たりよったりで混同されがち。
それならば、少しでも知名度が高い介護事務管理士を取得しておけば間違いないと考えています。
しかも、介護事務管理士は条件はあるものの自宅受験が許されている唯一の介護事務試験。


介護事務管理士を取得するには4か月ほどの学習でOK
気になる受験資格や試験内容ですが、ケアクラークと比較してみてましょう!
介護事務管理士 | ケアクラーク | |
受験資格 | 特になし | 特になし |
試験内容 | 学科:マークシート形式10問 1.法規 (介護保険制度、介護報酬請求についての知識) 2.介護請求事務 (介護給付単位数の算定、介護報酬明細書の作成) 実技:3問 1.レセプト点検問題 2.レセプト作成3枚 (居宅サービス、施設サービス) | 学科:筆記25問 |
公式ホームページ | 技能認定振興協会 | 一般財団法人日本医療教育財団 |
合格率 | 約50% | 約70% |
開催地 | 各都道府県の指定会場 ※指定講座受験生の場合は在宅でも受験可 | 各都道府県の公共施設 |
受験料(税込) | 6,500円 | 6,700円 |
試験日 | 年6回実施(1月・3月・5月・7月・9月・11月) | 年6回実施(2月・4月・6月・8月・10月・12月) |
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こうして比較するとよく分かりますが、僕が介護事務管理士を推す理由は2つ。
- 学科がマークシートである
- 在宅でも受験可能
であること。
しかも、試験範囲を見るとケアクラークの方が広範囲
- 人間関係
- 老人・障碍者の心理
- 医学一般知識
ですから、どちからかと言えばケアクラークは介護だけでなく、コミュニケーション能力や医療一般知識も学んで総合的なエキスパートを目指す人向けと言えるよね?
介護事務管理士は認知度が一番高くて役立つ資格まとめ

- 施設では介護ソフトがあるため点数は自動計算
- 転職時のアピールに介護事務管理士が役に立つ
- 介護現場だけでなく様々なフィールドで活躍できる
- 介護事務管理士の取得は4か月あればOK