
あれこれ理想的な職場を目指していたら、気が付いた時には転職していたって経験ありませんか?
僕自身、20代で3回も転職してしまい結果的に、40代の転職で苦しむハメに陥りました。
結論から言えば、介護のお仕事は超買い手市場で、どれだけ転職歴が多くても転職できますが、それでもやはりリスクは付き物。
ちゃんと考えておかないと後悔しますよって話です。
もくじ
介護転職を繰り返す原因は労働条件と人間関係に不満
20代30代の若年層は、理想を追い求め短期の間で何度も転職を繰り返したり、職場の人間関係に馴染めず転職を繰り返す人が多い傾向にあります。
理想を追い求めて転職を繰り返す人のことを、いわゆるジョブホップパーと呼ばれ、採用側からは忌み嫌われる存在。

特に最近では、入社後1か月以内の超ド短期で辞めてしまう20代が社会問題になっていますよね?

転職を繰り返す原因は大きく3タイプに分かれますが、かつての僕は頑張りに対しての見返りがないと勝手に腹を立てていたのが多かったなぁ。
原因その1:労働条件に不満がある
不本意ながらに就職してしまった場合に起こりやすいのが、労働条件そのものに不満があるケース。
入社時に聞いていた条件と実際が違っていた場合。
何らかの事情で昇給やボーナスがなかった、将来もらえるであろう給料・ボーナスを知って働くことを諦めてしまう場合も多いよね?
また自分の能力を過信しすぎると、なんでこんな評価しか貰えないのか?と不満が溜まっていきます。
こういう人は、自分は頑張っているのに、オフィスでロクに働きもしない中間管理職に対して憎悪の念を抱くこともあります。
今この瞬間だけ見ると、不公平な給与体系に見えますが、中間管理職も最初はあなたのような現場職から這い上がっていった人がほとんどです。

って世間話に絶望してしまうんだよね。

もっといい職場見つけろよ的な会話はヤル気なくなるよね?
原因その2:職場の人間関係に馴染めない
職場には必ず合わない人間や、苦手な同僚はいるもの。
どんなに理想を追い求めて転職しても、手を抜いて高評価を受けるちゃっかりさんや、人の成果を横取りするハゲタカみたいな奴はいます。
職場に必ずひとりはいるお局の存在も忘れてはいけませんね。
そんな彼ら彼女らにストレスを感じ続ければ、職場は一瞬で地獄に変わります。
同じ屋根の下、生まれも育ちも違う人間が集まるんです、最初から合わないのが当たり前ですし、軋轢が生まれて当然です。
うわべだけでも上手く付き合える方法を考えても、それでもストレスに感じるのなら早めに退職した方がいいですね。

原因その3:会社の方針に不満がある
経験が浅い社員がよく口にするのが、会社の方針への不満。
とにかく多いパターンが、
- 僕がリーダーだったらこうする
- 私が部長だったらもっと効率よく出来るのに
- 俺が社長だったら働かない社員は切り捨てるのに
たられば口調で実現しない現実に不満たらたら。
特に、同僚や先輩から「お前は同期よりも頑張っている」と褒められた経験がある人間は、自分だけは特別な人間と思い込みがち。
事あるごとに会社の方針を批判を繰り返し、叶わないとみるや次の職場にホップしていきます。
不満は誰しも持っているものすが、周りに不満をぶちまけていると、自然と協調性のない社員、反乱分子となり、挙句の果ては職場で浮いた存在になる危険性があります。
介護転職を繰り返す人の特徴は自分が分かっていない
どんなに職場に不満があっても、転職のリスクを考え、辞めずに定年までい続ける人も少なからずいらっしゃいます。
トータル的に見れば、我慢に我慢を重ねて、定年までずっとい続けるのも悪くありません。
だったら、その人が本来持っている性格が関係しているから長続きしないんじゃないの?と不安になるのは当然。
僕もジョブホッパーをやっていた20代の頃は、あなたは性格的に長続きしない人間と言われていました。
でも実は転職を繰り返す原因は性格ではなく、自分が分かっていないだけなんですよね。
特徴その1:自分が何者か分かっていない
僕は転職する際の客観的な自己分析は重要だと繰り返し説いていますが、自分が分かっていない人間は適性のない職種に就いて失敗します。
採用側から見ても客観的な自己分析能力は必要不可欠な能力。
自分が分かっていない人間ほど、ふわっとしたイメージで業界や職種を決め、軸が定まらない転職活動で焦りまくります。
まぁ、いうてもよっぽど優秀な人間でないと客観的な自分は把握できませんから、グッドポイント診断を使って楽するのが基本。
特徴その2:理想を追い求めすぎ
ジョブホッパー同様、夢追い人も自分が何者か分かっていない典型的なパターンを醸し出しています。
社会に出て貢献したいと思っていても、やりたいことが見つからないから転職を繰り返し、やりたい仕事が見つかっても経験や実力がないから書類選考すら通過できずもだえ苦しむことになります。
また頑張れば頑張るほど出世できる業界に憧れるも、大した努力もできず「思った仕事でなかった」と簡単にドロップアウトしていくのが特徴。
他に条件がいい転職先が見つかれば、躊躇なく転向。
隣の芝生は青く見えると言うでしょう?
誰かと比較検討して、少しでも劣っていればさらなるユートピアに向け転職をしていた話は、ジョブホッパーあるあるです。
どちらにしろ、やるなら20代まで留めておくべきです。
特徴その3:とにかく他責傾向にある
職場生活で、何か問題が勃発した時、いの一番に他人のせいにする、いわゆる他責傾向にあると言われています。
とにかく自分の決断したことであっても、ひとたび失敗すれば全力で他責に走りますから、無責任と思われる傾向も強い人ですね。
他責傾向のある人は、「上司が無能なせいで自分が困っている」「同僚が仕事をしない代わりに自分が困っている」が口癖。
何がなんでも非を認めず自分を正当化するもんだから、そのうち誰にも相手されなくなるのは目に見えていますよね?


介護転職を繰り返すリスクは書類通過率が落ちていく
僕のオヤジが会社員をやっていた頃と比べ、転職をする人への軽蔑は少なくなったように思えます。
終身雇用が当たり前と言われていた時代は終わり、転職が当たり前の社会になったといえ、未だ転職を繰り返すジョブホッパーに対しては厳しい目が向けられています。
僕自身、20代転職を繰り返すジョブホッパーでしたが、その後受けたデメリットとリスクを簡単に紹介しておきます。
リスクその1:選考を通過できない
一番のデメリットはこれでしょう。
転職を繰り返せば繰り返すほど、選考を通過できる確率は確実に落ちていきます。
もちろん、介護職は超売り手市場ですから、転職を繰り返したとしても失業する事態には陥ることは稀。
それでも、多いより少ないがいいに決まってるから、繰り返す理由があるならちゃんと応募書類で説明できるようにしておこう!

この業界に入って、転職歴の多さにはさすがにビビった。

リスクその2:辞め癖がついてしまう
これも転職を繰り返す弊害なんだけど、ちょっと嫌なことがあったらすぐ辞める、辞め癖が付いてしまうよね?
客からちょっとクレームを言われたとか、同僚とちょっと揉めたとか。
一方的に仮想敵を作って殻に閉じこもってしまうんですよね。
ちょっとでも想定していなかったことが起こると、問題を解決するのではなく辞めの一手のみ。
転職は多くのリスクが付きまとうから、ある意味冒険じゃないですか?
「転職は大変だったんだから、職場の困難は屁でもない」のが普通の感覚ですが、辞め癖が付いた人は、感覚がマヒっていて転職が仕事になってしまう。
リスクその3:待遇がずっと新入社員のまま
僕が今ここで後悔しているのが、未だに管理職でないこと。
もちろん、人口の比率が変わり、管理職になれる社員は昔ほど多くありませんから、さほど気にはなりませんが、やはりこの職場でもう少し上に行ってみたい願望は僕にもあります。


あと、日本にあるボーナスや退職金制度も勤続年数に絡んで増減するから、勤続年数が短い社員は貰えない。
これは、いわゆる「お疲れ様的ボーナス」ですから、そもそも、勤続年数が短すぎて対象にすらならない人もちらほら。
転職を繰り返す数少ないメリットは多くの職場を比較可能
僕が転職の際、武器にしているのが多くの職場を経験したからこそ導き出せる自信。
ひとつの職場だけで一生を終える社員は、いわば井の中の蛙です。
トップダウンで、業務を効率化しろと言われても、何をどうすれば良いのか分からない場合がほとんどです。
それに比べ、複数の職場を経験していれば、あの職場はどうだった、この職場と比べてこうだと単純に検討ができるので、効率化もしやすい存在となり得ます。
一方、みなさんのような介護職も、複数の職場を経験することで、様々な介護の手法や職場ごとのやり方を学べます。
ゆくゆくは、ケアマネや管理者を目指すのであれば、期間を決めてキャリアアッププランを組むのも面白いかもしれません。

導き出せるケアプランもあります。
いずれにしろ、何らかの目的があれば転職を繰り返しても問題はありません。
逆に人間関係ばかりで転職を繰り返すと、働ける職場そのものが限られ、ついには社会に出て働けない在宅ワーカーになってしまう恐れがあります。
介護転職を繰り返すリスクは選考が通過できなくなる

- 転職を繰り返す原因は労働条件と人間関係のみ
- 転職を繰り返す人は自分を分かっていない
- ジョブホッパーは書類通過率が落ちるリスクがある
- 唯一のメリットは多くの職場の経験を積める

転職活動そのものを工夫しないといけないね
