
未経験の職種に転向することは基本的に難しいと言われていますよね?
僕自身、30代で倉庫作業員から事務職へ転向し、リーマンショックの時には見知らぬ介護業界へ足を踏み入れたので、人生何が起こるか分かりません。
難しい難しいと言われる未経験の転職ですが、介護職へのキャリアチェンジは何故簡単にできるのか考えてみましょう。
未経験でも介護職が採用されるのは、やはり慢性的な人手不足からです。
もくじ
未経験での転職が難しいのは経験がリセットされるから
未経験職種への転職が難しいとされるのは、これまでの経験がリセットされ入社後の再教育が必要だからです。
一人前になるまでの時間を要することから、通常あれば敬遠されるのも頷けますよね?
ある程度の経験がないと難しいとされるのが、経理職や僕達のような総務人事職、技術職に代表される事務系のお仕事。
一方、該当する職種の経験はないけれど、これまでの社会経験や職歴が強烈なアピールポイントになる職種も存在します。
介護職はまさに、どんな形であってもこれまでの経験が活かせる職種だと僕は考えています。


未経験でも採用される求人数が多く職歴が活きる職種
転職市場において、未経験者でも採用されやすい職種とそうでない職種が存在します。
求人の絶対数が少ない事務職は、辞める人の割合も少なく競争は激しいと言わざるを得ません。
一方、未経験でも比較的転職が叶えられる職種として、営業職・接客職・作業員・介護職があげられますが、介護職以外は基本的に待遇アップやスキルアップは難しいと考えています。


将来的な需要が期待され、更なる人材を確保しておきたい業界は一般的に採用されやすいと言えます。
介護業界の他に、運輸業の長距離運転手、建設業界の現場作業員は依然として求人の絶対数が多く将来的な需要も想定されますが、リスクを考えるとあまりおススメできる業界ではありません。

未経験でも介護へ転職しやすいのは経験が活かせるから
日本では今、総人口の30%近くが65歳以上の超高齢化社会を迎えています。
高齢者の爆発的な増加と人手不足があいまって、介護業界の「猫の手も借りたい」状態は今後も続くと予想されています。
そんな状態の業界です、今までどんな職歴を歩んできたにせよ、活かせない経験はないと言われています。

また、介護業界は誕生してから20年も経っていない新しい業界のうちのひとつです。
ベテランの先輩といっても、20年選手がほどんどいないのがなにより救いではないでしょうか?

20年前、新しいビジネスチャンスとばかりに数多の業者と未経験者が介護業界に流れ込んだため、起こったのが定着率の悪化です。
志のない多くの転職者が、介護を安易に考え「キツイ」「汚い」「薄給」と去っていきました。
そんな黒歴史を払拭しようと介護業界は今、大きな転換期を迎えています。
人材の定着を図るため様々な取り組みが積極的に行われ、その地位と収入は上がる傾向にあります。


未経験でも採用される介護の仕事を探す際のポイント
未経験の業界にしかも未経験の職種で挑む行為は、勇気がりますよね?
実際、介護職はあまいものではありませんが、辛くても、ご高齢者様からの「ありがとう」の一言はクセになります。
あなたなりの理想をもって介護職になろうと考えたわけですから、ぜひ叶えて欲しいものですが、右も左も分からない初心者を食い物にするブラック業者がいることも確かです。
ではどうすれば良い業者と悪い業者を見分けられるのか?
一番安全なのは、未経験者に特化した転職エージェントに相談するのがベスト。
彼らは業界に精通していますから、間違ってもあなたに法に違反するブラック企業を紹介することはありませんし、あなたの強みやアピールポイントをちゃんと引き出してくれますから、安心して任せられます。

逆に僕が一番危険だと考えるのが、ハローワーク経由の介護職。
ハローワークに掲載されている求人全てブラックと揶揄するつもりはありませんが、確率からいってエージェント案件よりも断然トラブルが多いのは確か。
これは何故かというと、やはり求人にある程度お金をかける転職サイト・転職エージェント経由とは違い、ハローワーク案件は完全無料で期限なしに求人を出すことができるからと僕は考えています。

と考えられるよね。
なにかとトラブルの多い政府管掌系の転職支援事業は衰退し、ハローワーク離れと転職エージェントの求人囲い込みがこれからも加速していくと考えています。
未経験におススメは有老とデイサービス・訪問介護の3つ
介護職とひとことで言っても、働く場所によりその役割は様々ですよね?
介護業界でお仕事をする場合、ご高齢者が入居する施設で介護職として働いたり、ご高齢者のご自宅で訪問介護員として働くこともできます。
また、施設とひとことで言っても、ご高齢者が入居している施設と、自宅から通いながら利用する施設があり、未経験者にとっては理解しにくいものです。

基本的に、未経験者が初めて就くなら要介護度が低い施設を狙うのが鉄則。
もちろん最初から、特養(特別養護老人ホーム)のような要介護度が高い施設を狙ってガンガン経験を積むのも手ですが、如何せん経験者でさえキツいと感じる施設です。
未経験の初心者が続けられる確率は、限りなく低いですよね?

ですから、僕とすみれさんがおススメするのはやはり、ゆっくり時間が流れる施設(または自宅)でお仕事ができる有料老人ホーム・デイサービス・訪問介護ステーションの3つ。
おすすめ1:有料老人ホーム
介護付き有料老人ホーム
主に民間の営利企業が運営する施設で、施設により独自のサービスを展開して集客を図っています。
有料老人ホームを経営できる企業は基本的に財力があり、好待遇で職場の環境が整っていますから、未経験者の転職先として人気のある施設です。

入居者の要介護度により難易度は異なりますが、転職エージェントに相談すれば未経験者向けの施設を紹介してもらえます。
おすすめ2:デイサービス
送迎付きで食事や入浴、レクリエーションを行う施設。
デイサービスは、自宅で自立した生活をすることを目的としているので、高齢者にとっては敷居の低い介護サービス。

基本的に日帰りで利用される施設なので、日勤の介護職がほとんどで自由が利くことから、主婦層に人気の職場です。
おすすめ3:訪問介護ステーション
他の二つと違い、ヘルパーが高齢者の自宅に出向いて、掃除や洗濯の生活援助だけでなく、入浴の身体介護サービスを行う訪問介護。
基本的に自宅で介護サービスを受けられるため、高齢者にとってストレスが少なく、費用負担も少ないと言われています。
介護職が、勤務時間帯と曜日を選べる職場が多いことから、デイサービス同様に子育て中の主婦に人気の職場
ただし現在は、介護職員初任者研修が必要
未経験の面接では前職での経験をうまくアピールしよう
介護のお仕事ならどこに行っても引く手あまただし、採用されるならどこでもイイって考えるのはちょっとズレてませんか?
僕が採用を担当して感じる違和感は、「人手不足なんだから来てやったぞ」的な態度を醸す転職者や、どこにも就職先がなかったからと、敗者復活的な考えの新卒者がいること。
介護業界は、慢性的な人手不足で興味を持ってくれるのはメチャメチャありがたいです。
僕も数年前まで未経験だったし、介護の「か」の字さえも自分には関係ないと考えていたひとりです。
でも、怖いもの見たさ的な態度では長くは続きませんし、ちょっとあなた失礼じゃね?って悲しくなります。


あんたうちをバカにしてるのか?って笑ってしまいます。
自己PRの際は、前職での経験を交えて具体的なストーリー仕立てで書くのがポイント。
もちろん、今まで介護との接点はないから、無理にウソのストーリーを作る必要もありません。
人と接したことがある社会人であれば必ず接点はありますし、あまり人と接してこなかったニートやフリーターでも、人の暖かさを感じたストーリーは必ずあるハズ!
介護職デビューするなら要介護度のチェックは外せない

- 転職するたびに経験がリセットされる
- 求人数が多くこれまでの職歴が活かせる介護職
- 未経験者に特化した転職エージェントを活用しよう
- 有料老人ホーム・デイサービス・訪問介護はおススメ