
未経験で未知の仕事に就くときって、メチャメチャ緊張しませんか?
新しい職場はタダでさえ緊張するのに、やったこともない仕事はなおさらですね。
その点、介護のお仕事ってみんな最初は未経験だったんだから、安心できるお仕事のひとつ。
もくじ
待遇が良くキツくない工場で楽しい毎日を送っていた私
こんにちは、36歳女で前職は食品工場で軽作業を行っていた恵子と申します。
始めはデイサービスで働いていましたが、現在は特別養護老人ホームにてケアワーカーとして勤務しています。役職は、ユニットのリーダーをしています。
私は介護施設で働くまでは、様々な仕事を経験してきました。
介護職へと転職するひとつ前の仕事は、食品工場。
主に飴の製作をしている工場で、私は一つ一つ梱包された飴の検品と袋詰め、箱詰めを担当。
流れてくる一つ一つ梱包されている飴を指で触って中身がきちんと入っているか、欠けているものはないかを手の感覚で検品して、空気が入っているかを調べます。
始めは感覚が分からなかったのですが、だんだんと少し触っただけでも分かるようになり、面白さを感じていました。
中身が割れている飴を、ベテランのパートさんからこっそりともらって舐めながら仕事をするのも楽しみのひとつで、夏になると棒アイスを作ったりと、お菓子を作る工場で、毎日梱包を楽しんでいました。
給料も悪くはありませんし、休みもしっかりと与えてくれ、所長さんも優しくていい人だから、このままずっとこの工場で働き続けるのだろうなと思っていました。
工場は夜勤があるイメージですが、完全に日勤の仕事だけでしたし、福利厚生も整っていたので安心して働くことができました。
工場は日勤の平日のみで、既婚女性も多く働きやすい職場ではありました。
私は動くのが好きなので、梱包して、箱に詰め込んだ雨をリフトに運ぶ作業は私には楽しくて、いつかリフトの免許をとって、もっと工場で活躍したいなと考えるようにもなっていました。
工場見学に来たご高齢者と介護職の微笑ましさに憧れた
割りと恵まれた職場で働いていた私が介護職に転職することになったキッカケは、このまま工場で働き続けていていいのだろうか疑問が湧いたからです。
これまでずっと夏はに棒アイスを、それ以外の時期には飴を作っていた工場でしたが、経営不振によって棒アイスをやめる話が私の耳に入ってきました。
割りと名前の知れた工場ではあったものの、経営不振になることがあるのか驚きもあり、不安を抱えたままここで働いていてもいいのだろうかがありました。
そんな悶々としていた頃に、工場見学にたまたま高齢者の方々が来られて、交流する機会がありました。
そこで見た、高齢者と付き添いの、おそらく介護職の方のやり取りが微笑ましかったのを今でも覚えています。
これまで私はずっと工場系で働いていたため、違う世界の人々との交流は一切ありませんし、興味もありません。
でも、このイベントがキッカケで介護の世界に興味を持ってしまったんですよね。
思い立ったらすぐ行動をしたいタイプの私は、工場へ辞表を出してさっそく転職活動を行うことになりました。
私には経験も資格もありませんでしたから、転職サイトやエージェントには相手にされないと思っていました。
ですから、介護のお仕事に転職するための手段は主に地元の求人情報紙を利用しました。
これまで介護のお仕事を受けようと思ってもいなかったので、どのように転職活動をしたらよいのか分からず、これまで通りに求人誌中心で転職活動をすることになりました。
未経験が故の転職活動はどうすればよいか分からず難航
介護職に興味がある程度で始めた転職活動です。
ハッキリ言って、どのように始めたらよいのかも分かりません。
そのため、これまでと同様に求人誌で仕事を探すしかないじゃないですか?
さまざまな職種の求人が書いてある雑誌で、それだけでは心もとなかったため、以前登録していた派遣会社にも介護職の派遣がないか相談してみました。
でも、派遣会社では経験者しか募集していないようで、未経験での転職が困難である現実を知ることになりました。
いくつかの未経験者歓迎の介護施設に応募してみましたが、少し位経験があり、せめて車椅子くらい扱えないと困ると言われてしまいました。
未経験歓迎と書いてあっても、実際には人手不足のためか、経験者でないと雇用してもらえるのが難しいとさえ絶望を感じていました。
しかし、そのなかで未経験歓迎と書かれているデイサービスの求人情報を発見。
その施設は、履歴書を送りその後面接をしてもらえるか判断されることで、ダメ元で履歴書を出しました。
これでダメだったら諦めようかと、未経験ではあるものの、介護の仕事に対して興味があることだけではなく、介護の厳しさを十分すぎるほど理解をしていることも書き加えました。
するとどうでしょう、一度面接をしてくださるとの連絡を受けて大喜びです。
デイサービス営業中に面接でしたので、利用者さんに挨拶もすることはできませんでしたが、そこでの元気のよい挨拶と笑顔を褒められて採用となりました。
介護のお仕事は慣れないことばかりで続けられるか不安
介護職に就いてからは、車椅子の扱い方から学びました。
始めは慣れないことばかりで、続けていくことが出来るのだろうか不安になることも多々ありました。
しかし、持ち前の人と明るく接することが出来る性格からか、認知症の方との交流が上手くできているとリーダーに褒められてから、自信がついていきました。
デイサービスなので迎えに行っても拒絶されることもあります。
そのような方も私が来る日は笑顔で出掛けてくれるから助かると、ご家族から言ってもらえるとやりがいを感じます。
技術は半年もすれば身に付けることができましたが、認知症の方への対応方法は正解がないので、経験を積まなくてはなりません。
そのため、悩むこともありますが、自分の言葉で安心してくれたり、信頼してくれている人がいるので嬉しくて仕方ありません。
暴言を吐かれることも時にはありますが、ありがとうの一言で救われています。
もう出来ないと思っていた文字を書いたり、裁縫をする作業がまだ出来ると知ったときの、家族の嬉しそうな顔は何事もにも変えがたい喜びです。
全くの未経験で介護職に転職をして、デイサービスで5年ほど学び、その後は有料老人ホーム、そして今は特別養護老人ホームでリーダーをしていてみんなのことをまとめる役割ができるまで成長しました。
福祉の学校を卒業して働いている人も多い中で、未経験でここまで成長してくれるとは思わなかったと、私のことを雇用してくれた上司に言われることもあります。
やる気さえあれば、利用者さんの気持ちを理解したい気持ちがあれば、未経験でも介護職で活躍することはできます。
私が出来たのですから、あなたにもきっと頑張れるフィールドが待っています。
高齢者との微笑ましいやり取りに憧れ未経験で介護職

- 待遇は良くないが楽な工場で働いていた
- 工場見学に来た高齢者の微笑ましさに憧れ
- 未経験がゆえ転職活動がうまくいかなかった
- 慣れないことばかりだったが今はリーダーに昇進